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鉄道が近くを通り工場や倉庫が建つ地域に作った保育園です。
元々恵まれた環境とはいえないが、保育園が建つことで
この街に新しい雰囲気を持ち込むと考えました。
新しい大地としての太めの水平の要素を一本引いて
その上下にボリュームを展開していきました。
2階には4つのハコを載せてハコとハコの間に関係性のデザインを施して
街路を歩きながら、その豊かさを感じる構成としました。
1階は地域に開いた空間としての大きな玄関やランチルーム
それと同時に低年齢の子どもたちが暮らす落ち着いた居場所をしつらえ、
開きながら閉じて守る形としています。
2階へ上がる階段空間は絵画のように構成して、見上げる位置によって
異なる絵画として感じる立体造形となっています。
潜ったり登ったりのぞいたり様々な行為を含み、色彩も豊かです。
まるでキリコの絵のような、時間旅行を楽しむような、冒険の場所です。
2階吹抜けにはトンネルがあり、幅が徐々に狭くなったガリバートンネルです。
覗き窓もあって単なる階段室もここでは遊具です。
2階には4つのハコにちなんだそれぞれの空間が展開します。

世界とつながる「ワールド」
自然とつながり自分の中のアート心と出会う「ネイチャー」
パズルや積み木と触れ合い数学と出会う「スティーム」
日本の心を体験して育む茶室空間「なごみ」

子どもたちはこれらを自由に行き来できます
豊かな保育空間です

完成:2025年
施工;株式会社 高垣組
構造設計:建築構造設計LOG 関山総一郎
照明デザイン:studio ranbo 池畑善志郎
設計担当:鵜飼昭年 諸岡慎也
撮影:トロロスタジオ 田島ナナ